NS-1の特徴と中古車市場

 ホンダ「NS-1」といえば、知る人ぞ知る名バイクの一つ。生産されていた期間は1991年から1999年と長くはないものの、かつてはヤマハの「TRZ50」らと人気を二分したほど売れていたスポーツレプリカバイクです。最大の特徴は、なんといってもその外観。フルカウルが装着された車体は250ccと見紛うほどの大きさと存在感を持っています。また、原付にはお決まりの弱点である収納スペースの無さを払拭させる、フルフェイスヘルメットが入れられる大容量のスペースを有していました。なにより50ccという排気量でこの車格を実現させたというのは、今で言うスーパースポーツに憧れる人達が手軽に夢を叶えることのできたバイクだったでしょう。

 現在では中古車でしかお目にかかれないNS-1。相場価格を調べてみると、10万円前後~30万円台が相場となっている様です。中古の原付バイクは年式不明のものが多いですが、NS-1に関しても同様です。年式不明のもの、年式が分かっているもの含めて、15万円~25万円台が最も多く出回っている価格となっている様です。生産終了までの1995年にマイナーチェンジを一度だけ行っており、以降の後期モデルは比較的高値で取り引きされている模様。また、現在ホンダの原付バイクのラインナップではNS-1と同じポジションに位置するバイクが不在の為、中古車市場での価格も製造年から考えると比較的安定しているといえます。最終型が登場したのが1997年ということで、10年以上が経過したことで今後は部品の供給などが不安要素になるかとは思います。しかしながら、機関部の頑丈さは高くまたパーツの流用も効くバイクとなっていますので、原付でも本格的に遊べるバイクと考えれば価値のある一台でしょう。

 見た目から分かる様に走りに重きを置く、いわゆる「走り屋」と呼ばれるドライバーが選ぶバイクでもあるNS-1。その為、荒い走行や過激な改造を行っているバイクも少なくありません。多少値段がかかっても、質の良いものを買いたい。そう思うのであれば、予算として15万円ほどは念頭に置いておいた方が良いでしょう。複数のオーナーが所有していたケースも珍しくないので、疲労感の強い車体も多いようです。購入前の走行チェックは欠かさず行っておくことをお勧めします。人気のある色はシルバーの様ですが、赤系のレーサーイメージのカラー、後期モデルの単色カラーでも赤なども中古車市場で多く見かけられます。

 NS-1などのスーパースポーツタイプのバイクは、バイクのドライビングテクニックを付けるとより運転が楽しくなるかと思います。また、中型、大型免許を取りたいと思っている人にとっても、NS-1は練習がてら乗って損はないバイクでしょう。特にこういったバイクの運転には、身体全体のバランスで操作することが大切になってきます。いくらバイクの性能、パーツの性能が優れていても、乗っているドライバーのテクニックで大きく左右されるのがバイクの利点であり特徴ともいえます。たかが原付、されど原付です。操作を誤れば命の関わるのは一目瞭然。車と違い、守ってくれるボディはありません。どうせならかっこいいだけでなく、安全なドライビングテクニックも身につけて楽しいドライブにしたいと思いませんか?
 
 とあるNS-1乗りの方のブログを拝見すると、この様なことがつづられていました。原付バイクは中型、大型のバイク乗りの方からすれば「所詮」という代名詞がつく乗り物のようですが、乗っている本人はそういう原付が好きで乗っているのだと。特にNS-1の様な目立つバイクは好奇のまなざしで見られることも多い様で、そういった意見も多いことも事実です。そんな中その人は、当然ながら原付と分かって好きで乗っているし、それを堂々と公言しながらも中型、大型バイクを否定しない。こうした人が増えれば、NS-1の愛好者達ももっと増えたかと思いますし、否定的な意見ももっと少なくなるでしょう。元々スーパースポーツタイプのバイクにはあまり興味のない筆者でしたが、こうした意見を読んで乗ってみたいと思える一台となりました。

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